現在では勃起障害EDという言葉もさして抵抗なく使われるようになりました。

　ＥＤには【心理的原因】のものと【器質的原因】のものがあります。
　【心理的原因】のみで起こるＥＤはごく一部であり、ほとんどの場合は何らかの身体的問題、すなわち【器質的原因】があってＥＤとなり、これがさらに心理的な問題を誘発して症状を悪化させてしまうものと考えられています。

　【器質的原因】は、勃起に関係する血管や神経の変化によるもので、【高血圧】・【糖尿病】・【喫煙】・【過度のアルコール摂取】あるいは【脊骨や骨盤内のケガや手術等】が誘因となることがあります。
　また、一部の【降圧剤】・【向精神薬】あるいは【抗癌剤】なども勃起能に影響します。

　EDの治療法には、ポンプ陰圧式の勃起補助具や手術による方法もありますが、第一選択は内服薬の服用、特に『バイアグラ』です。
　この薬はわが国でも認可を受けて5年が経過しました。心筋梗塞などの持病のため、あるいは服用している薬との相互作用のため使用を控えたほうが良い方もいらっしゃいますが、その有効性と安全性、さらに患者さんの満足度は高い評価を得ており、ED治療薬のファーストチョイスといってもよいでしょう。

　なかなか相談しにくい症状ではありますが、ED治療により自信を回復する方もたくさんいらっしゃいます。
　さして面倒な検査もありませんので、恥ずかしがらずにご相談ください。